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2003年06月18日(水) 17時02分

グリコのガムに法定外の添加物法定外の食品添加物が検出された江崎グリコのガム産経新聞

 大阪市生活衛生課は18日、大手食品メーカー、江崎グリコ(大阪市西淀川区)が販売するガム「ウォータリングキスミントガム」のクリアミントとアップルミントの2商品から法定外の食品添加物が検出されたと発表した。同社は自主回収を始めた。回収数は全国で計400万個(約3億円相当)に上る見込み。

 添加物は香料に含まれ、輸入元の香料メーカーは江崎グリコに「違反原料は使っていない」と虚偽報告していた。江崎グリコはメーカーに対し損害賠償を検討するとしている。

 添加物は「N−エチル−4−メンタン−3−カルボキサミド」で、「日本フィルメニッヒ」(東京都中央区)が輸入した香料に含まれていた。米国や欧州連合(EU)諸国では使用が認められているという。

 大阪市は「現段階では、直ちに人の健康に悪影響を及ぼすようではないと考えている」としている。

 この添加物をめぐっては、今年5月に横浜市の香料製造会社が使用し、日本コカ・コーラ社などの製品に使われていたことが判明。その際、江崎グリコ側は取引のある香料メーカーに対し、違反物質を使っていないか問い合わせ、日本フィルメニッヒから「不使用」の回答を得ていた。

 江崎グリコによると今月4日、横浜市の保健所に「グリコのガムに法定外添加物が使われている」と匿名電話があった。同社はこの時も日本フィルメニッヒを含む全香料メーカーに使用の有無を問い合わせたが、使っていないとの返事だった。

 江崎グリコでは、この香料は今回指摘されたガム2製品にしか使っていないという。2製品は九州グリコ(佐賀市)で製造されていた。

             ◇

 N−エチル−4−メンタン−3−カルボキサミド  香料の清涼感を増す効果があり、欧米諸国では食品添加物として使用が認められているが、日本の食品衛生法では使用が認められていない。今年5月にも横浜市のメーカーが製造した香料から同じ物質が見つかり、これを使用した日本コカ・コーラやキリンビバレッジなどが、清涼飲料水の出荷停止や自主回収をした。

http://www.sankei.co.jp/news/030618/0618sha071.htm

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