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2003年06月18日(水) 19時48分
<大阪>ヤミ金苦から心中〜夫婦の知人が語る(朝日放送)今月14日未明、大阪府八尾市に住む夫婦ら3人が、ヤミ金融の執拗な取り立てを苦に列車に飛びこみ心中をしました。この夫婦を良く知る近所の知人らが、死の直前までの夫婦の様子を話してくれました。「亡くなる前の13日、お金返しにこられて、その翌日手紙がとどいた。ヤミ金に借りたのは、私が悪いんです。主人とお兄さんの承諾を得て死を選びますって・・・」 亡くなったのは、八尾市に住む61歳の男性と69歳の妻、そして妻の兄の3人です。3人は14日の未明、八尾市内のJRの列車にはねられ死亡しました。妻がヤミ金融から借りた1万5000円の利子が膨れ上がり、執拗な取り立てにあっていたといいます。警察は、このヤミ金融業者からの強引な取り立てが夫婦らを心中に追いこんだと断定しました。 心中をした当日、夫婦は1ヵ月分の家賃と手紙を団地の管理人事務所に届けていました。手紙には「管理人さんへ、1ヶ月分しかお支払いできませんのでどうかお許しください。お世話になりました」と書かれていたといいます。管理人は「ほんとにもう律儀な人で、自分が亡くなるその日に家賃をポストに入れていった。頂いただいただけで、胸が熱くなりますね・・・」と語っています。 死亡した夫婦は、自殺する数時間前にも、親しかった近所の住民に借りていたお金の一部を返済していました。近所の人は「死ぬまでに全額ではなかったけれど、ちゃんと持ってきてくれて。亡くなるとは思わなかったけど・・・。クーラーは誰々、ってみんなきれいに名前を書いて、テーブルにはちゃんと遺書を書いて・・・。助けてやれなかったのは、とても、残念やなーって思いましたね。」と話しています。 夫婦から執拗に取り立てをした今回の業者は「090金融」と呼ばれています。店舗を持たずに電話一本で気軽に融資してくれるというふれこみですが、法定金利の何十倍といった利子を要求し、脅迫的な取り立てを行っています。摘発が難しいとされていますが、警察は、3人の死亡という結果の重大性を鑑みて、悪質な業者の特定を急ぐ方針です。(朝日放送) |