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2003年06月17日(火) 15時22分

謎のシール:訪問販売の秘伝のマーキング セールスマンが証言毎日新聞


 大阪府北部のマンションの表札に謎のシールが張られている問題で、訪問販売業者が、その部屋の世帯構成や応対状況などを見極めるための“マーキング”だったことが17日、関係者の証言で分かった。10年前から業界で使われている秘伝の手法だ。最近ではこうした手法を窃盗グループが悪用しているとの情報もあり、府警は「シールを見つけたらはがして、きっちり戸締まりを」と警戒を呼びかけている。

 府内の布団販売会社の営業社員だった男性(31)は数年前、実際に色つきの丸いシール(直径約1センチ)を近畿一円のマンションの表札に張っていた。飛び込みのセールスで訪問した際、学生が出れば青色、女性なら赤色、昼間が留守なら白色と、部屋の応対状況などを識別。同じ会社のセールスマンが、一度訪れた家を重複して訪れることを防ぐためだったという。

 以前はペンで表札に文字を記入する手法もあったが、消えないため苦情がくる可能性があるとして取りやめたという。

 一方、別の訪問販売業者も業界で長年行われている手法だったことを認め、「最近は窃盗グループがまねしている可能性もある」と指摘する。シールは吹田や豊中両市など府北部のほかに大阪市平野区、堺市など府南部でも確認された。豊中市内では、シールを張られた部屋が空き巣に遭ったケースも数件あるが、府警によると、窃盗グループとの関連は分からないという。【堀川剛護】

[毎日新聞6月17日] ( 2003-06-17-15:22 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030617k0000e040088000c.html

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