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2003年06月14日(土) 00時00分
クロロホルム、呼吸と水で発がん危険増大環境省、ラットでの実験結果を発表(ZAKZAK)有機溶剤のクロロホルムが、呼吸と飲料水という複数ルートで同時に体内に入ると、腎臓がんなどの危険が相乗的に増大する恐れがあるとの動物実験結果を、環境省が13日発表した。クロロホルムのこうした性質が明らかになったのは初めてという。同省は「現実に大気中や飲料水から検出されるクロロホルムはごく微量だが、人間でも同じことが起きる可能性があるのか、解明する必要がある」としている。 実験はラットを(1)クロロホルムを飼育容器の空気に混ぜる(2)飲み水に混ぜる(3)空気と飲み水の両方に混ぜる−の条件で2年間飼育し、がんの発生などを調べた。 クロロホルムの濃度は、空気は最大100ppm、飲み水は同1000ppm。最大濃度での腎臓がんなどの発生率は、空気だけに混ぜた場合は2%、飲み水だけの場合はゼロだったが、両方に混ぜた場合は36%に急増した。 空気と水の両方に混ぜた群のラットは腎臓のクロロホルム濃度が高かったことから、同省は「クロロホルムが複数ルートで体内に入ると、より腎臓にたまりやすくなるのでは」と分析。今回の結果を踏まえ、クロロホルムの環境リスクを再評価したいとしている。 ZAKZAK 2003/06/14 |