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2003年06月13日(金) 00時00分

住基ネット「離脱ありえる」阿智村長が見解朝日新聞・

 県本人確認情報保護審議会が県に対し、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)からの離脱を提言した問題をめぐり、下伊那郡阿智村や郡町村会などは11日夜、同村内で緊急学習会「個人情報は本当に危ないの?」を開いた。終了後、同村の岡庭一雄村長は「今後議会の判断を仰ぐが、(ネットからの)切断もあり得る」と述べ、村として住基ネットから離脱する可能性のあることを明らかにした。

 学習会では、同審議会委員6人のうち5人が出席、住基ネットの危険性や法的な問題点などについて説明した。村民ら約230人が参加した。

 参加者からは、「なぜ市町村の自主的な判断に任せず、県全体で離脱する報告になったのか」などとの質問があった。審議会の不破泰会長は「自主的な離脱は難しいとの声が市町村にあったほか、知事にも県民全体の個人情報を保護するとの立場から、義務を果たして頂きたいとの思いからだ」と答えた。

 終了後、岡庭村長は取材に対し、「(住基ネット稼働の)当初から安全性に疑問を感じてはいたが、やはりそうかと感じた」と述べ、今後議会などでの議論を経た上で、「(8月に予定される)住基カード発行の先延ばしや切断もあり得る。淡々と(ネットの運営を)継続していくことはない」と話した。審議会が指摘したネットの危険性を実証するための実験の場として、村のネットを提供してもいいとの考えも示した。

  
(6/13)

http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=3294

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