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2003年06月12日(木) 00時00分
映画界に朗報…著作権保護期間70年に小津安二郎監督の「東京物語」がきっかけ(ZAKZAK)映画の著作権保護期間を公表後70年に延長する改正著作権法が12日の衆院本会議で全会一致で可決、成立した。改正のきっかけの一つは「東京物語」など海外でも評価の高い小津安二郎監督作品などの著作権保護期間切れが迫ったためだ。映画業界関係者は「長年の要望がかなった」と安どしている。 これまでの保護期間は、主要先進国で最も短い50年。このため日本映画黄金期の1950年代に制作された作品がここ数年で保護期間切れの危機に立たされていた。 例えば昨年末には、田中絹代が武家の側室から売春婦までの過酷な女性の人生を演じた溝口健二監督の「西鶴一代女」の保護期間が終了。今年末には小津監督の「東京物語」、大曽根辰夫監督の「花の生涯」などの著作権が消滅しかねなかった。 保護期間が過ぎると、著作権料が入らなくなるほか、自由な販売や改ざんなども可能で、粗悪品が出回る懸念もある。 これらの作品は、日本の独特な文化や情緒を描いているとして、海外でもいまだに上映会が開かれるほど。「専門チャンネルやインターネット配信も考えられる」(文化庁)として、保護期間を20年延長した。 改正のもう一つの目玉は、弱視の児童・生徒が使う拡大教科書の作成に著作権者の許諾を不必要としたこと。これまでは教科書の執筆者一人一人から許諾を取り付けなければならず、作成作業の大きな障害だった。 日本映像ソフト協会の児玉昭義専務の話 「今回の延長で救済された作品は、今でも十分商品価値のある作品。著作権がなくなると、だれでも自由に利用できていいようにも思えるが、コピーを重ねた粗悪品が出回る。品質を保つ意味でも、20年の延長を歓迎する」 ZAKZAK 2003/06/12 |