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2003年06月11日(水) 00時00分
高齢者狙った訪問販売被害目立つ(朝日新聞・)高齢者を狙って、強引な勧誘をしたり、実体のない契約を結ばせたりする悪質商法の被害が後を絶たない。昨年度中に県消費生活センターに寄せられた、65歳以上の高齢者からの相談は1615件で、全体の約17%を占めた。9日には、御津郡内で高齢者を狙った住宅リフォーム詐欺の容疑者が逮捕された。御津署は9日、浄化槽の設置などを装い現金をだまし取ったとして、住所不定、自称「住宅リフォーム会社代表」の塩津純一容疑者(59)を詐欺などの疑いで逮捕した。 調べでは、塩津容疑者は「有限会社リフォーミィ(ReHomy)21」代表と名乗り、昨年9月下旬ごろ、御津郡内の農業男性(76)に、便所の改築と合併浄化槽の設置の工事を持ちかけ、「現金で買わないと、便器や浄化槽などの材料が安く入らないので、着手金を出して下さい」などと言って、工事代金約196万円の契約を結んだうえ、100万円を受け取った疑い。また、同年11月中旬にも、同郡内の農業男性(77)から、同様の手口で手数料名目3万円を受け取り、着手代金名目で200万円を自身の郵便貯金口座に振り込ませた疑い。 調べに対し、塩津容疑者は「だましてはいない。工事はしようと思っていた」などと容疑を否認しているという。 同署では昨年12月、「工事契約をしたが、便所を解体しただけで、その後の工事をしない。契約相手とも連絡が取れない」などの相談を受けて捜査していた。調べでは、被害は主に農村部の高齢者宅に集中しており、「着手金を出せば、安くて早く完成する」などと誘われたのがほとんどだったという。同署は、同容疑者が01年12月ごろから今年5月ごろまでに、少なくとも十数人から計約3200万円をだまし取っていたとみている。 県消費生活センターによると、こうした高齢者からの訪問販売の被害相談が増えているという。昨年度、センターに寄せられた高齢者の相談では、「家具・寝具」の186件が最も多く、次いで「書籍・印刷物」125件、「健康食品」121件だった。住宅リフォームなどの「工事・建築・加工」は87件で、御津郡内の事件と同様の相談も6件含まれていた。 一人暮らしの高齢者を狙ったものが大部分で、健康や住宅環境に不安を抱いている所につけ込まれることが多いという。また、迷っていると、携帯電話で応援の勧誘員を呼び出すケースもあったという。 同センターは「『今なら無料で点検します』などと持ちかけるケースも多いが、必要ないと思ったら、家には入れず、はっきり断ることが必要」と注意を呼びかけている。相談、問い合わせは同センター(086・226・0999)へ。 |
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