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2003年06月10日(火) 00時00分
キンメ漁に大打撃 安全PR懸命 銚子(朝日新聞・)厚生労働省が、キンメダイなどに含まれる水銀が胎児に悪影響を与える心配があると公表したことで、キンメ漁に頼っている銚子市外川地区の漁民が売り上げ激減による大打撃を受けている。同市漁協(堀井康司組合長)は9日、記者会見し、「一般の人へは影響がないことを消費者に積極的にPRしていく」として、対策に乗り出したことを明らかにした。厚労省の発表は3日。テレビ、新聞で報道され、翌4日朝には市場価格が暴落、都内大手スーパーなどから「まったく売れない」などの知らせが入った。 同漁協外川支所所属50隻のキンメ漁船(乗組員総数約180人)は同夜からすべて出漁を取りやめた。 キンメ祭りを毎年開催し、銚子を代表する魚であるキンメはいまが旬で、市場価格は1㌔あたり1100円を超えていた。公表後は、出漁しても採算がとれない700円台まで落ち込んだままという。 9日朝、ほぼ1週間ぶりに出漁して通常の約3分の1の、2・6㌧を水揚げをしたが低価格は変わらなかった。 堀井組合長「妊婦は週2回以下が望ましいという話が、一般の人にも影響があるように受け取られた。漁民には死活問題だ」と困惑している。 同漁協は銚子市水産課の協力を得て、健康に支障がないとするパンフレットを作製して魚箱に入れるとともに、デパートやスーパーを通じて消費を促していく。また独自に、都内の研究機関にキンメの分析を依頼して安全を確認する方針だ。 |
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