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2003年06月10日(火) 09時17分
GIF関連特許期限切れで問われるPNGの存在意義(ZDNet)Web上で広く普及しているグラフィックスフォーマット、GIF(Graphics Interchange Format)に関連する特許が今月で期限切れを迎える。これに伴い、ロイヤリティフリーの代替規格として開発された競合のオープンソースフォーマット、PNG(Portable Network Graphics)は廃れてしまうのかとの疑問が生じている。GIFのベースとなっている圧縮アルゴリズムLempel-Ziv-Welch(LZW)の米国での特許は、6月20日で期限切れとなる。LZWの特許を保有するUnisysは、米国でこの特許の延長を申請する計画はなく、カナダ、日本、英国、ドイツ、フランス、イタリアでも、1年後に期限切れとなった後は延長しない方針だとしている。 これにより、PNGは間もなく存在意義を失うことになる。 「UnisysはフリーウェアでのGIF利用を壊滅させた。それがPNGが発明された理由だ」。PNG規格のエディターで、米ローレンスリバモア国立研究所の臨時エンジニアを務めるグレン・ランダース−ペアソン氏はこう語る。 しかしPNGの支持者は、この規格が提供できるものはまだ数多いとの見方だ。W3C(World Wide Web Consortium)も先月、PNG第2版の勧告仕様を発表し、6月23日までの期間中、一般のコメントを募っている。 W3Cのグラフィックスアクティビティ責任者クリス・リリー氏は「誰でも常により良いものを求めるものであり、PNGはGIFよりも優れている」と話している。 技術的および知的財産権に関する優位性が何であれ、PNGは採用という点でGIFに追いついたことはなく、Web上の画像形式としてはごくマイナーな存在にとどまっている。 それでもPNGは、GIFに付随するライセンス条件に異議を唱えるオープンソース開発者やフリーウェア提供者、政府機関などの間で一定の支持獲得に成功している。(ZDNet) |