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2003年06月09日(月) 10時20分

返済停止後も2億集める/オプション取引失敗男性琉球新報

 先物取引の一種「オプション取引」で多額の利益が得られるとして約千人から総額約30億円を借り受けた男性(55)=那覇市=が、取引失敗を理由に返済を完全に停止している問題で、返済が凍結された昨年10月以降も、この男性が新たに約2億円を集めていたことが8日までに分かった。男性はこの金についても返済していない。当初の被害総額は利息を含め約80億円とみられていたが、被害額がさらに拡大するのは必至だ。

 資金の運用について同男性は具体的な説明をしておらず、出資者から返済の見通しや真相の説明を求める声が相次いでいる。

 出資者らによると、返済が滞り始めた昨年9月末、同男性は集金を担当していた「管理人」を名乗るグループに、「残った資金で運用するより、額をさらに増やした方が大きな収益が見込める」と説明。2カ月間で元金の5割の利息を確約した金銭消費貸借契約を新たに取ってくるよう指示した。

 これを受け、一部管理人グループは顧客の出資者らを勧誘。昨年10月末日までの半月間で1億8600万円を集金し、男性の口座に振り込んだという。

 同男性は、2カ月間で元金の5割という高利子を確約したことについて、管理人らに「年末までに相場が上向く。クリスマスプレゼントとして必ず返済できる」「抵当に入れてでも金を出してくれ」などと説明していた。

 この契約を結び、50万円を出資した本島中部に住む主婦(70)は「まとまったお金が正月に使えればと思い、年金を借りるなどして出したが、既に返済ができなくなっていたとは知らなかった。金が本当に運用されたのなら話は分かるが、どう使われたのか説明もなく、誰に怒りをぶつければいいのか」と、真相の究明を求めている。

http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_06/030609b.html

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