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2003年06月06日(金) 15時00分
ネット接続料:業者が3倍値上げ通知、苦情相次ぐ 広島(毎日新聞)料金を3倍に値上げします。問い合わせには応じません——。広島県東広島市のインターネット接続業者が今月に入って、年間料金を今月から3倍に上げる通知を電子メールで利用者に送り、同市消費生活課に苦情が相次いでいる。業者に電話しても一切つながらないという。郵政省中国総合通信局電気通信事業課は「極端な値上げは信義上問題の面もある」として業者に事情説明を求める方針。 登記簿などによると、業者は「カントリーインターネット」(山本光洋社長)。地元プロバイダーとして96年に事業を始め、一時は約3000人の利用者がいたという。 通知は「原材料、人件費、その他経費の高騰で、価格の維持が困難になった」とし、「問い合わせには応じない」と明記している。契約は年間プランのみで、24時間インターネット接続ができるプランは1万8000円から5万4000円になった。 約款の解約規定によると、途中解約はできず、更新したくない場合は満了月の3カ月前までに申し出ると定めている。このため、例えば昨年7月に契約した利用者は、今年7月以降も新料金で1年間使用しなければならない。 市消費生活課への苦情電話は今月2〜5日に31件あった。登記簿上の業者の所在地には別の会社があり、業者のホームページに記されている所在地にはアパートがある状態。同課は利用者に、支払いの一時停止や自動引き落としの銀行口座の凍結などを助言している。 ただ、約款には利用者の承諾なしに一方的に値上げができることが明記されているため、広島弁護士会消費者対策委員会の風呂橋誠弁護士は「約款は一般的に重く、余りにもおかしければ無効だが、今回のケースは慎重に検討してみないと判断できない」としている。 【石塚孝志】 [毎日新聞6月6日] ( 2003-06-06-15:00 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030606k0000e040079000c.html |