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2003年06月04日(水) 20時10分
SCO、一時差し止め命令を受けドイツのウェブサイトを閉鎖(CNET Japan)ドイツのLinux支持団体LinuxTagが裁判所に求めていたSCOに対する差し止め命令が認められたのを受け、SCO Groupは、ドイツの自社ウェブサイトを閉鎖した。LinuxTagの声明によると、SCOが独自に開発したUnixコードがLinuxにコピーされたとして、Linuxを使用する企業に対して「法的手段も辞さない」との書簡を大手企業1500社に送付した件に関し、同団体の弁護士は5月23日、SCOの行為は公正な競争の阻害行為に当たると同社に通告したという。 「SCOは、根拠のない主張により、競合他社に損害を与え、顧客を脅し、さらにGNU/Linuxのオープンプラットフォームとしての名声に継続的損傷を与えている。こんなことは許されるべきではない」とLinuxTagのMichael Kleinhenzは声明の中で述べた。LinuxTagはSCOに対し、5月30日までにその主張の証拠を発表するか、主張を撤回するかの二者択一を迫った。 これを受け、SCOは同社のウェブサイトから書簡のコピーを削除したが、その後「LinuxTagが求めていた、SCOに対する一時差し止め命令が裁判所で認められた」、と新たにSCOに主任法律顧問に就任したRyan Tibbittsは述べた。同氏によると、SCOは実際の命令の内容をまだ確認できていないので、用心のためサイトを完全に閉鎖するよう命じたという。 「裁判所との衝突は避けたかった」とTibbittsは語る。「命令の内容を隈なく見ていないため、具体的に何を禁じられたのかはまだ確認できていない。用心のためドイツのウェブサイトを完全に閉鎖しただけだ」(Tibbitts) SCOのサイト閉鎖は、オープンソース運動の法的、哲学的基礎に対するSCOの攻撃と戦っているLinuxファンにとって、小さな、しかし1つの勝利といえる。SCOの一連の行動は、同社がIBMを提訴するためにLinuxのソースコードの調査を開始したことに端を発している。この裁判でSCOは、IBMがUnixからLinuxへ技術を移す際、SCOの企業秘密を不正に流用し、同社との契約に違反したと主張し、総額10億ドルの損害賠償を求めている。 しかし先週SCOにとってより大きな痛手となる出来事が発生した。SCOの前身であるCalderaにUnixの権利を売却したNovellが、Unixの著作権や特許権をSCOに売却した事実を完全に否定した。 関連記事 「SCOに過剰反応は禁物」、Linuxの導入に影響は少ない 「決着は法廷で」:SCOがノベルに宣戦布告? 全文掲載:米ノベルが送ったSCOへの抗議の手紙 ノベル、立ち上がる:SCO告訴も辞さず SCOとのUnixライセンス締結に隠された、Microsoftの意図は? この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ [CNET Japan] http://japan.cnet.com/ (CNET Japan) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030604-00000011-cnet-sci |