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2003年06月03日(火) 00時00分
結束を！ 「暴力団被害者の会」を結成へ相談相手となることで被害の克服を支援（ZAKZAK）暴力団に襲われたり、抗争事件の巻き添えになったりした一般市民の被害者や遺族に自らの体験を語り、相談相手となることで被害の克服を支援しようと、全国の暴力団による事件の被害者や遺族らが６日、「暴力団被害者の会」を結成する。暴力団の被害者は、ほかの犯罪に比べ、実行犯が警察に逮捕されても背後の組織から嫌がらせを受ける恐怖におびえなければならない。被害者の会は、会員らの経験に基づく助言で不安感の緩和など精神的なケアを行い、暴力団を相手にした訴訟の手伝いや暴力団排除のための広報活動も行う。 会長には、１９８５年に兵庫県尼崎市で一人娘のまやさん＝当時（１９）＝を抗争事件の流れ弾で失った堀江ひとみさん（６８）＝静岡県河津町＝が就任。ほかに、暴力団が関与していた運転代行業者の組合への参加を拒んで組員に襲われた佐賀県伊万里市の川久保セツ子さん（５６）ら約１０人が参加する。 堀江さんらは、今年１月に前橋市のスナックで起きた拳銃乱射事件で父親を殺害された遺族と交流するなど、全国の被害者に結束を呼び掛けている。 堀江さんは「実際に被害に遭った者同士が、暴力団被害者の気持ちを理解できる。絶対に暴力団を許さないという強い信念で、被害者が立ち上がれるよう手助けしたい」と話している。 ６日に山形市で開かれる日弁連主催の「民事介入暴力対策山形大会」で会の結成を発表し、事務局は静岡県浜松市の三井法律会計事務所に設置する予定。問い合わせは同事務所、電話０５３（４５４）９０６１まで。 ZAKZAK 2003/06/03 |