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2003年06月03日(火) 22時40分
メカジキなど妊婦は週2回以下に 水銀評価踏まえ厚労省(朝日新聞)水産物に含まれる水銀の安全性を評価する厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は3日、水銀濃度が高い魚介類、クジラ類の摂取を控えるよう、妊婦や妊娠の可能性のある人に呼びかけることを決めた。胎児への健康影響が指摘されているためで、メカジキ、キンメダイは週2回以下が望ましいとしている。 日米英の水銀の検査結果と、国内での平均的な摂食量をもとに健康影響を評価した。メカジキから検出されたのはメチル水銀で平均0.71ppmだった。キンメダイは0.58ppmで、平均的な摂食量の60〜80グラムにあてはめると週3回以上で国際機関が定める許容量を超えるおそれがあるという。 同様に、サメの肉やクジラ類のツチクジラ、コビレゴンドウ、マッコウクジラは週1回以下、バンドウイルカは2カ月に1回以下とした。平均0.74〜1.08ppmと濃度が高かったマグロ3種も検討されたが、1回あたりの摂食量が20グラム程度と少ないため呼びかけ対象にはならなかった。 厚労省は、都道府県や水産庁に対し妊婦への指導などの注意事項の周知を求める通知を同日出した。注意文はホームページにも掲載する。一方で、今回呼びかけた以外の魚種や妊婦でない人については「健康への悪影響を懸念するデータはない」とし「一般に魚介類は健康に有益」と冷静な対応を呼びかけている。 魚介類の水銀をめぐっては胎児の神経系への影響が指摘され、欧米諸国でも01年以降、妊婦を中心にした食事指導の動きが広がっている。 (06/03 22:39) |