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2003年05月30日(金) 19時21分
柏ゴルフ倶楽部元会員・集団訴訟 「閉鎖の責任なし」原告の請求棄却 /千葉(毎日新聞)01年に閉鎖した「柏ゴルフ倶楽部」(千葉県柏市)を巡り、元会員が「同意無く突然閉鎖してプレー権を失った」として、所有者の三井不動産やゴルフ場経営会社「柏開発」に約15億円の損害賠償を求めた集団訴訟で、東京地裁は29日、原告の請求を棄却した。滝沢孝臣裁判長は、「区画整理事業の対象になったため閉鎖した。事業への協力を拒むのは不可能で、賠償責任はない」と述べた。訴えていたのは、会員権を所有していた医師や会社社長ら127人と2法人。 同ゴルフ場は01年2月、常磐新線「つくばエクスプレス」や、沿線の土地区画整理事業(ともに未完成)の用地になったことを理由に、「同9月末で閉鎖する」と会員に通知し、預託金の返還を申し出た。 しかし、元会員側のほとんどが受領を拒否した。同じ条件でプレーできる代替ゴルフ場の会員権の取得費用相当額や慰謝料を請求していた。 判決は、(1)事業の対象地になったことを知った柏開発は、プレー継続に十分配慮するよう千葉県知事に要望した(2)計画変更が可能か打診したが、県に拒否された——などの経緯から、「閉鎖した責任はゴルフ場側にはない」と判断した。 そのうえで「ゴルフ場が会員にとってかけがえのない生活の一部だったことは分かるが、閉鎖した責任がない以上、ゴルフ場側の責任は問えない」と判断した。 同ゴルフ場は1961年9月にオープン。閉鎖時には約1000人の会員がいた。【小林直】(毎日新聞) |