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2003年05月29日(木) 07時41分

<東都生協>今度は「省農薬コシヒカリ」 検査証明なし毎日新聞

 東都生活協同組合(東京都世田谷区、宮村光重理事長、組合員20万人)が「省農薬コシヒカリ」として組合員に販売した米が、法定の検査証明を受けていなかったことが分かった。商品案内より多く農薬を使った米が混じっていた可能性があることも判明し、同生協は購入者1747人に代金を返金し、おわび文書を発送する方針。同生協では昨年、豚肉の偽装問題が発覚しており、組合員から「教訓を生かしていない」と批判が出ている。

 同生協によると問題の米は千葉県野栄(のさか)町の匝瑳そう(さ)農産物供給センターの農家が生産し、同生協が昨年10月、「土作り省農薬コシヒカリ」として5キロ入り袋(2280円)を計1786袋、組合員に予約販売した。

 ところが今年4月の同生協の内部調査で、この米が産地や品種などを表示するのに必要な、日本農林規格(JAS)法などが定めた検査証明を受けていなかったことが分かった。検査を受けると販売予定日に間に合わなくなるため、同生協の担当職員が承知のうえで販売ルートに乗せていた。

 さらに、出荷段階での管理状態が不明なものもあり、組合員に示した商品案内より農薬散布回数が1回多い米が混じっていた可能性もあった。

 同生協商品本部は「担当職員の判断ミスだが、組織的な甘さもあった」と説明。29日に開く総代会で役員が陳謝し、関係者の処分も検討するという。同生協はこの件について東京都や国に報告していないが、都生活安全課は「事実関係を確認し、必要なら職員教育の徹底などの行政指導を行う」としている。

 同生協では、匝瑳農産物供給センターなどが産地を偽った豚肉を長年仕入れ、販売していたことが昨年3月に発覚。再発防止のための業務の見直しを行っていた。【太田裕之】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030529-00000156-mai-soci

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