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2003年05月27日(火) 00時00分
PCB使用の蛍光灯3基を撤去(朝日新聞・)野田町立野田中学校(久保田勝弘校長、生徒数160人)で、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を使用した蛍光灯3基が見つかり、町教委が撤去した。町教委は00〜01年度に学校施設を調べて計14基を交換したが、3基は対象リストに記されていなかった。同校はPCBを含む油液が漏出した美術準備室を立ち入り禁止にし、26日に生徒に状況を説明した。県教委は市町村教委に文書で注意を促すことにしている。町教委などによると、問題の蛍光灯は20日の放課後、美術準備室で見つかった。異臭と同時に、コンデンサーから液体が霧状に噴き出ていた。 町教委は、回収した蛍光灯本体の型式番号を00年11月の調査リストで調べたが、記載がなく、「PCBは使われていない」と判断。ところが、その後、コンデンサーの製造ロット番号によっては、PCB使用の製品があることがわかった。 町教委は再調査して、理科室でも2基を撤去。学校側も、液体が付着した美術準備室の作業台や画用紙などを撤去し、当分の間、使用禁止にした。美術教師と事務職員が油液に触れたが、異常は出ていないという。久保田校長が26日朝、生徒に経緯を説明。保護者へは文書で連絡する予定だ。 県内では、野田町と同時期に各市町村教委もPCB使用の蛍光灯の調査を実施し、県学校施設課が国などが示した製品リストやメーカーの連絡先を伝えていた。同課の担当者は「PCB使用が不明な製品は、使用品として交換するよう指導し、すべて撤去されたと考えていた。他でも予想されるため注意を促したい」と話している。 PCBは蛍光灯のコンデンサーなどに使われていたが、皮膚障害や肝障害を引き起こす危険性や発がん性が指摘された。食用油への混入が問題になったカネミ油症事件を契機に、72年以降は生産中止になった。01年7月施行のPCB特別措置法で、保管状況を都道府県知事らに年1回届け出ることになった。 |
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