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2003年05月26日(月) 03時21分
<雪印乳業>大阪工場「目をそむけたくなる汚さ」 前社長供述(毎日新聞)雪印乳業による集団食中毒事件で同社の西紘平前社長(62)が大阪地検の調べに対し「加工乳の再利用は会社の方針だった」と説明し、旧大阪工場(大阪市都島区)について「あまりに不衛生で目をそむけたくなるような汚さだった」と供述していたことが分かった。同事件で業務上過失致死傷罪などに問われた元大樹工場長ら2被告の判決公判は27日、大阪地裁で開かれるが、組織ぐるみで容認していた不衛生な製造現場の実態が改めて浮き彫りとなった。地検は01年7月、大阪工場が出荷し回収した加工乳を再利用し、大樹工場(北海道)では日報の洗浄記録を改ざんしたとして、法人としての同社を食品衛生法違反罪で略式起訴した。当時社長だった西前社長は法人の代表として事情聴取を受けた。 その際、西前社長は「出荷していない製品の再利用まで違法とは知らず、他の工場でもやっていた。乳業界では私と同じ考え方が一般的と思う」と供述。回収した加工乳の開封作業を再現した写真を見せられると、「『品質の雪印』と、とても言えない。到底お客様に見せることはできない」と述べたという。 さらに、大阪工場と大樹工場の幹部らが怠慢だったことを認めたうえで「事件当時の雪印は隠し事をする態勢だった」と振り返ったという。 一方、同事件で検察側は元大樹工場長の久保田修被告(53)に対し、禁固2年・罰金12万円、元同工場製造課主任の泉幸一被告(51)に禁固1年6月をそれぞれ求刑。両被告は起訴対象となった200人を発症させた事実は認めているが、このうちただ一人亡くなった女性について「食中毒が死因でない」と争っている。 【山本直】(毎日新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030526-00000146-mai-soci |