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2003年05月24日(土) 15時09分
車ネット販売：「クイック」を詐欺容疑で告訴へ 被害者の会（毎日新聞）インターネットを使った車の仲介や売買を行っていた自動車販売業「クイック」（事実上倒産）が、顧客から集めた代金などを運転資金に流用していたとして、損害を被った顧客でつくる「クイック被害者の会」が、同社の元社長を詐欺容疑で警視庁に告訴する方針を固めた。 同会によると、東京都内の会社経営の男性は昨年１１月、インターネットで新車購入を申し込み、代金など計約７２５万円を同社に支払った。契約成立から３週間で納車の約束だったが、「登録が遅れている」などの理由で引き延ばされた。男性は代金の返還を求めたが、同社は今年２月２１日、東京地裁の破産宣告を受け、事実上倒産した。 クイックは申し込みを受けると、大手ディーラーから車を購入して売るシステムを取っており、店舗を持たないことから市場より安く買えるとうたっていた。 被害は全国で１００件以上、総額２億６０００万円に上るという。男性が注文した車をはじめ、多くは大手ディーラーに発注した形跡もなく、同会は「倒産を免れない状況で、最初から運転資金に回すつもりで顧客から代金を集めていた」として、詐欺の疑いが強いと判断した。 クイックは９４年１０月設立。国民生活センターに苦情が相次いで寄せられるようになり、同センターは昨年１０月、文書で業務改善を求めていた。 【田中義宏】 ［毎日新聞５月２４日］ ( 2003-05-24-15:09 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030524k0000e040050001c.html |