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2003年05月24日(土) 05時26分
電話で「おれだ」 肉親装い無心詐欺…総額５千万被害（読売新聞）お年寄りを狙って電話をかけ、「おれだよ」とだけ言って息子や孫などと思いこませ、銀行口座に振り込ませて金をだまし取る詐欺事件が都内で頻発している。「おれおれ詐欺」と呼ばれる手口の被害は、今年４月以降だけで、約１２０件、総額５０００万円以上にのぼっており、警視庁は、不審な電話には気をつけるよう注意を呼びかけている。 今月１９日、都内の無職の女性（７１）のもとに「おれだけど」と、突然、男が泣きながら電話してきた。男は「酒を飲んで事故を起こし、修理代として７０万円が必要になった。振り込んでくれないなら、消費者金融で借りるからいいよ」と言ったため、女性は、自分の長男と思いこみ、指定された銀行口座に金を振り込んだ。 また、別の無職女性（７１）は２０日、おいを装った男に、「車をぶつけたので、１３０万円振り込んで」と懇願された。「そんなには振り込めない」と断ると、「じゃあ６５万円でいいよ。借用書も書くよ」などと言って、携帯電話の番号も教えてきたので、すっかり信用し、振り込んでしまったという。 被害者は、ほとんどが７０代から８０代の高齢者。電話は、お年寄りが１人で自宅にいることが多い午前９時過ぎから午後２時過ぎまでの時間帯にかかってきており、会話の最初に「おれだよ、おれ」などと話したうえで、至急の振り込みを依頼する。最高で３５０万円も振り込んだ人もいた。 警視庁は、高齢者の何らかの名簿をもとに電話している可能性もあるとみて捜査している。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030524-00000501-yom-soci |