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2003年05月22日(木) 12時15分
5月22日付・よみうり寸評(読売新聞)「しやせまし、せずやあらましと思ふことは、おほやう、せぬはよきなり」(しようかな、しないでおこうかなと思うことは、たいていは、しない方がよろしい)と徒然草にある◆が、この言葉は短絡的に鵜呑(うの)みにはしない方がいい。この言葉とは逆に、やろうか、やめようかと悩んだ末に、決行してよかったという経験はだれにもあることと思う◆なぜ、こんな言葉を持ち出したか。O(オー)157国家賠償訴訟の二審判決を誤解しないようにと思うからだ。判決は一審判決を変更、国に賠償を命じた。カイワレ大根の生産者である原告側の逆転勝訴だった◆七年前の夏、病原性大腸菌O157による集団食中毒でカイワレは厚生省から原因食材の可能性を指摘され、業者には大打撃だった◆判決は業者に対する配慮に欠けた点について賠償を命じた。が、一方で国が被害拡大の防止を優先し情報公開したことを評価もしている。風評被害への配慮と迅速な情報公開の両立は難題だが情報公開に腰の引けた姿勢は禁物だ◆O157の難題は、今、新型肺炎でも変わらない課題だ。 |