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2003年05月21日(水) 13時04分
国に1600万円賠償命令=カイワレ業者逆転勝訴−O157食中毒めぐり東京高裁(時事通信)1996年夏に大阪府堺市を中心に起きた病原性大腸菌O(オー)157による集団食中毒で、当時の厚生省(現厚生労働省)が「カイワレダイコン原因説」を発表したため売り上げが激減したとして、業界団体「日本かいわれ協会」と生産業者18社が国に計約1億1392万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が21日、東京高裁であった。江見弘武裁判長は「あいまいな発表でカイワレの信用が傷つけられた」と違法性を認め、訴えを退けた1審東京地裁判決を変更、国に計約1691万円の損害賠償を命じた。江見裁判長は判決で、旧厚生省調査の信用性と公表の是非について、「O157の原因が解明されない段階であっても、生産業者の利益より消費者の利益を重視した措置」と評価し、1審同様に違法性はないとした。 その上で、厚生大臣による2回の記者会見のうち、「カイワレが原因食材とは断定できないが、その可能性も否定できない」とした中間報告の公表方法について「あいまいな内容をそのまま公表し、誤解を広く生じさせた」と認定した。 (時事通信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030521-00000578-jij-soci |