2003年05月20日(火) 00時00分
健康食品アルビアン県内被害55人(東奥日報)
全国の主婦やお年寄りらから約七十四億円を集めたとされる東京の健康食品販売会社「アルビアン」は、説明会で「あなただけ特別」「限定で残りも少ない」などと参加者をあおり、ただちに投資しないと損をすると思わせて多額の金を集めたことが二十日、元幹部社員の話で分かった。
愛知、青森、鹿児島3県警と警視庁の合同捜査本部は、架空の投資話で金を集めたとの見方を強め、詐欺容疑で江口正紀会長(56)らの逮捕状を用意、出頭を求め取り調べる方針。
青森県警が把握している県内の被害者は五十五人で、被害総額は約一億八千八百万円に上る。
元社員によると、江口会長らは二〇〇〇年八月ごろから、主婦らに投資を呼び掛け始めた。「ザクロジュースや飲料水の販売スタンド五万五千カ所を全国の美容院などに確保している。スタンドのオーナーになるだけで配当がある」と誘い、販売スタンド一台の制作費として三千円を入金させる手口。
一台当たり毎月四百円の配当があり、飲料水一リットルが売れると五円の展示料も支払われるとの有利な条件を示す一方、「応募の締め切りが近い」と切り出し、金を集めた。
〇一年二月ごろになると、江口会長らは都内の有名ホテルで説明会を開くようになった。レーザー光線やコンピューターグラフィックス映像を駆使し、演出家に台本を発注するほどの凝りようで、事業は本物と信じ込ませた。
※写真は健康食品販売会社「アルビアン」のザクロ飲料水
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/0520/nto0520_11.html