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2003年05月19日(月) 00時00分
オウム横山被告に再び死刑 「教祖命令で狂信的犯行」 地下鉄事件、東京高裁 （東京新聞）死者十二人を出した地下鉄サリン事件の実行犯として、殺人、殺人未遂などの罪に問われた元オウム真理教幹部、横山真人被告（３９）の控訴審判決で、東京高裁は十九日、一審東京地裁の死刑を支持、被告側の控訴を棄却した。原田国男裁判長は「反社会性の強い教義に基づき、教祖の命令によって敢行された。まさに狂信的ともいうべき犯行」と述べ、松本智津夫被告（４８）‖教祖名麻原彰晃‖との共謀を認定した。 教団による一連の事件では、一審で九人に死刑が言い渡されており、控訴審でも死刑とされたのは坂本堤弁護士一家殺害事件の岡崎一明被告（４２）‖上告‖に次いで二人目。地下鉄事件での松本被告との共謀を認めたのは高裁段階では初めて。被告側は上告する方針。 判決によると、横山被告は松本被告らと共謀。一九九五年三月二十日、東京都内の地下鉄でサリンをまき、乗客ら十二人を殺害、多数に重軽症を負わせた。また、九三年三月から自動小銃の密造を指揮した。 横山被告は東海大工学部を卒業後、会社員を経て「出家」。教団では「科学技術省」の次官だった。 横山被告を除く地下鉄事件の実行犯四人のうち、三人が一審で死刑を言い渡され、控訴。元幹部林郁夫受刑者（５６）だけが「自首」の成立などを認められ、求刑通り無期懲役とした一審判決が確定している。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030519/fls_____detail__044.shtml |