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2003年05月18日(日) 22時42分
曽我さん家族住所報道問題、朝日新聞が調査結果掲載(読売新聞)拉致被害者の曽我ひとみさん(44)(新潟県真野町)に届いた家族からの手紙の住所を、朝日新聞が詳細に報じた問題で、朝日新聞社は18日の朝刊に社内調査の結果を掲載し、「取材先の資料を断りなくメモし、了解を取らずに記事化した」などと、取材方法に問題があったことを認め、謝罪した。 それによると、朝日新聞の記者は、13日の他紙朝刊で、曽我さんの元に北朝鮮の家族から手紙が届いたことを知り、同日朝、真野町内の「取材先」を訪ねた。その机の上には、曽我さんに届いた封筒のコピーが入ったファイルがあり、電話の応対に追われていた取材先の横で住所をメモした。「取材先」は、書き写されたり、報道されたりするとは思っていなかったという。 記者はいったん退室したが、再確認のために戻り、席を離れていた取材先のファイルを無断で見て照合した。 記者は、住所が「他紙にない新しい要素で、手紙が家族から届いたことを示すデータになる」と考えて原稿にし、新潟支局と東京本社のデスクのチェックを経て、13日の夕刊に記事が掲載された。 朝日新聞は通常、記事の住所を地番まで記していないが、「外国の住所だったこともあり、プライバシーに思いが至らなかった」と、チェック体制に問題があったことを説明した。 この調査結果に併せ、秋山耿太郎・東京本社編集局長の「曽我さんとご家族の置かれた立場に対する配慮を欠いた。取材の仕方についても、信頼を損ねる行為があった。曽我さん、取材先、関係者の方々におわびする」とのコメントも掲載された。 一方、「取材先」とされた真野町は18日、手紙の住所報道について、「町も(情報)管理上責任がある」とし、19日に高野宏一郎町長が曽我さんに会って事情を説明し、謝罪することを明らかにした。 |