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2003年05月15日(木) 00時00分
白ずくめ団体捜索「パナウェーブ研究所」の車両を捜索する捜査員=福井市下一光町で、本社ヘリから(朝日新聞・)「パナウェーブ研究所」と名乗る白ずくめの団体の福井市内の関連施設やキャラバンの車両に家宅捜索が入った14日、拠点施設周辺や同団体の車両が集まる休校中の小中学校のグラウンドは、早朝から物々しい雰囲気に包まれた。100人を超える捜査員が白い布がかけられた施設や白く塗られた車両を出入りし、上空は報道機関のヘリコプターが旋回した。地域住民は「早く騒ぎが収まってほしい」と困惑を隠せない様子だった。■五太子町■ 福井市五太子町にある「パナウェーブ研究所」の看板がかかっていた建物の敷地内に午前8時ごろ、捜査員ら約15人と5台の車両が入った。車両から降りた捜査員は建物の中に入っていった。一方、敷地内では団体のメンバーがカメラやビデオで報道陣を撮影したり、トラックの荷台から白い布を降ろす作業をしたりする姿が見られた。 捜索のさなかに施設から出てきたメンバーの一人は「中を調べてもらえば何もないことが分かる」と淡々と話した。 家の窓から顔を出し、捜査の様子を見ていた80代の男性は「ここまで騒がんでもいいんじゃないか。何でこんなことになったんや」と硬い表情で語った。70代の女性は「昨日、息子から『(団体を)何で受け入れたんだ』と電話で問われた。そういうのが一番困る。マスコミがたくさん来て彼らを追い詰めた。強制捜査で一区切りがつけば」と話した。 午後には敷地内に止めている車両の捜索もあった。捜査員は内部にあるビニールなどの荷物を下ろして中をのぞき込んだり、写真を撮ったりしていた。捜索は午後4時過ぎに終わった。 ■下一光町■ 福井市下一光町の小中学校(休校中)のグラウンドに駐車している車両の捜索は午前8時半過ぎに始まった。学校前にとめた警察車両から、警視庁を含めた捜査員数十人が次々と姿を現し、足早にグラウンド内に入っていった。 県警によると、捜査員が団体幹部に捜索令状を見せると、強制捜査の根拠について説明を求めたが、捜査には協力的だったという。学校前では捜査員が車両を囲んでいる白いカーテンの前で、写真を撮ったりしていた。 強制捜査を見守っていたある市幹部は「何も危険な物を持っていないということが証明されれば、市民の不安もおさまるのではないか」と話した。 捜索は大きな混乱もなく進んだが、報道陣の前に「パナウェーブは解散せよ」と書かれたプラカードを持った「月光仮面」に扮した人物が現れる一幕もあった。 警察は、グラウンドにあった13台の車のうち2台を電磁的公正証書原本不実記録・供用の疑いで押収し、福井南署にレッカー移動した。捜索は午後1時半過ぎに終わった。 |
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