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2003年05月10日(土) 15時19分
アイス食べさせ花火見せ 取調室の実態、弁護士が紹介(朝日新聞)黙秘する容疑者の口に指を突っ込み、起立の姿勢を約9時間続けさせる——。刑事弁護のベテラン弁護士が8日、自白を引き出すために繰り返されているそんな取り調べの実態を「取調室の態様百選」にまとめ、大阪市内で開かれた日本弁護士連合会のシンポジウムで紹介した。 報告したのは、日弁連刑事弁護センター副委員長で大阪弁護士会の下村忠利弁護士。二十数年間に弁護を手がけた容疑者からの聞き取りや、取調官が法廷で証言した内容をもとに、主に警察官による取り調べの実例を集めた。 例えば、ひげを一本一本抜く▽鉛筆を容疑者の指の間に挟み、その手を強く握る▽机を強く押し、対面に座る容疑者の腹に打撃を与える▽起立や正座を長時間繰り返させ、「私はクズです」と叫ばせる▽「窓から飛び降りて死ね」と迫る——など。 逆に、アイスクリームを食べさせる▽容疑者の誕生日にコーヒーカップを贈る▽警察署の屋上から花火大会を観賞させる——といった「懐柔策」もあったという。 下村弁護士は「悪者を懲らしめるため正しいことをしているという意識が捜査側には強い。取り調べ過程の録音・録画の実現で、密室の取り調べに終止符を打ちたい」と語った。この日のシンポには約600人の弁護士や市民が参加した。 (05/10 15:16) |