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2003年05月09日(金) 06時12分

芦北郡内でもホルマリン トラフグ養殖で昨年まで使用熊本日日新聞


会見する潮谷義子知事

 芦北郡内のトラフグ養殖の一業者が二〇〇一(平成十三)年と〇二年、発がん性など人体への影響が指摘され、水産庁が通達などで使用を禁じている劇物のホルマリンを寄生虫駆除のために使っていたことが八日、県の調査で分かった。この業者は二〇〇〇年十二月、漁業法に基づき、県からホルマリンの使用中止命令を受けていた。

 この業者は〇一年に五百リットル、〇二年には百リットルのホルマリンを使用。〇一年に養殖した約一万匹(一匹八百〜千グラム)は、昨年十月〜今年一月に四国方面に出荷した。〇二年も約四万匹を養殖したが、まだ出荷していなかった。このため県は出荷しないよう要請し、業者は出荷を見合わせている。

 県の調査は、四月に長崎県でトラフグ養殖業者によるホルマリン使用が発覚したのを受け、水産庁の要請で実施。四月二十八日〜五月六日に、天草郡市と芦北郡の十一漁協、計六十九業者から薬剤使用の実態を聞いた。

 県は各漁協に協力を求め早急に、倉庫への立ち入りなど全業者を再調査。ホルマリンの流通経路なども詳しく調べるとともに、ホルマリン使用業者に出荷停止を要請した約四万匹の取り扱いも決める。

 さらに、今後の対応策として、出荷が本格化する今秋までに行政や漁協、消費者代表らで第三者機関を設け、生産履歴を確認、証明する体制を整備する。

 潮谷義子知事は「他県に先駆け、薬剤に頼らない養殖技術を指導し、監視を強化している中でのホルマリン使用。重大な問題であり、残念」と述べた。


http://kumanichi.com/news/local/main/200305/20030509000066.htm

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