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2003年05月09日(金) 00時00分
「床下」訪問販売にご用心(朝日新聞・)高額な床下換気扇やシロアリ駆除などの訪問販売に関する相談が、県民生活センターに次々と寄せられている。02年度は2月末現在で238件と、前年度同期と比べて3倍以上に増えていた。高齢者が1人の時に訪ねて契約や工事を済ませてしまうケースも多く、県消費生活チームで注意を呼びかけている。あるケースでは、一人暮らしの70代の女性の所に「床下の無料点検をします」とセールスマンが訪ねてきた。床下をのぞき、シロアリ駆除や換気扇を薦め、契約総額は399万円に上った。 後で知った家族がクーリングオフ(一定期間内に書面を出せば解約できる制度)の期間を過ぎてから同センターに相談を寄せた。業者と交渉したが、受けた説明の内容などで言い分が食い違い、結局、156万円を支払うことになったという。 別のケースでは、60代の女性が1人で留守番をしていたところ、午前中に排水管を掃除するという業者が来たので2万円で依頼した。業者は午後にまた訪ねてきて、「床下が湿っていた」と、43万円のシロアリ駆除などを薦めたという。 なかには「去年お世話になりました」などと、かつて工事した業者を装い、母屋や離れなど別の建物のシロアリ駆除を薦めた例もある。42万円を支払った後、別の業者と分かったが、その業者とは連絡がとれなくなっていたという。 県消費生活チームによると、同様の相談は各地から寄せられている。02年度の238件のうち、213件の請求書などにあった契約金額は平均約52万円だった。安価な防虫ネットや排水管掃除を契約し、その後、高額な契約を持ち出す手口が多いという。 「シロアリがたくさんいましたよ」「今日すぐにしないといけない」などと、シロアリ駆除や床下換気扇などをセットで薦めるほか、「地震が来たら家が傾く」などと口説くケースもある。 同チームは被害を防ぐために(1)「家族と相談する」と言ってその場で契約しない(2)ほかの業者と価格や内容を比較し、納得してから契約することなどを呼びかけている。 工事が済んでしまえばどうしようもないとあきらめてしまう人もいそうだが、同チームによると、作業や工事のあとでもクーリングオフで代金を支払わずに済むという。相談は平日午前9時〜午後4時、同センター(059・228・2212)で受け付けている。 |
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