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2003年05月09日(金) 20時58分
野球専門学校に賠償命令「学校案内と実際の内容が隔絶」(朝日新聞)全国初の野球専門学校として98年に開校した「関西野球専門学校」(兵庫県加美町)の元生徒8人と保護者が「学校の実態を偽って入学させられ、抗議しても改善されなかった」として、運営する学校法人アスピア学園などを相手に総額約3220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、大阪地裁であった。中村隆次裁判長は「学校案内での記載と実際の教育内容が相当かけ離れ、学生たちの期待を裏切った」と述べ、同学園と笹見清次理事長に対し、元生徒らが納めた入学金と授業料などの全額に慰謝料を加えた総額約1890万円を支払うよう命じた。 原告弁護団によると、専門学校の募集案内と実際の教育内容の格差を理由に学校側に賠償を命じたのは異例。賠償額には入学検定料や施設整備費分も含まれており、ほかの専門学校の生徒募集や教育内容のあり方にも影響を与えそうだ。 判決によると、同学校は2年制で、原告8人は1〜3期生として98〜00年に入学した。生徒募集の学校案内には講師陣として元プロ野球選手や著名なアマチュア指導者らの名前が並んでいた。「国際感覚を備えたプレーヤーの育成」として英会話やスペイン語などがカリキュラムに含まれていた。 しかし、指導者らは年に数回来校しただけ。グラウンドは町営で週末はほとんど使用できず、道具も不十分だった。教科書も用意されておらず、スペイン語の授業は開校後3カ月間に数回あっただけだった。原告の中には約1週間で退学した生徒もいた。 学校側は「学生の能力などを考慮して講義内容を変更することは許される」と主張した。しかし判決は「学生は学校案内にある講師陣が連日指導してくれると信頼して入学する。記載されたカリキュラムや講師陣と同一性を損なうような変更は学生の期待を裏切るもので許されない」と指摘した。 学校案内で同学園の最高顧問として紹介された山本英一郎・日本野球連盟会長らも賠償を求められていたが、判決は「学校運営で実質的な権限はない」として退けた。 ◇ <アスピア学園の話> (判決は)全くのでたらめであり、控訴する。(05/09 20:47) |