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2003年05月09日(金) 18時51分
アポイントメント商法 長男自殺で仙台の両親、装飾品販売会社相手に提訴 /宮城(毎日新聞)◇1000万円損賠求め長男が焼身自殺したのは違法な「アポイントメント商法」で高額な宝石などを売りつけられ、心労が重なったためだとして、仙台市宮城野区の両親が8日までに、装飾品販売会社「デパール」(本社・東京、旧社名・銀座ソレイユ)に1000万の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。 訴状などによると、長男(当時25歳)は00年4月〜02年11月の間に計6回、同社の仙台支社内で、指輪や腕輪など装飾品計6点の購入契約を結んだが、総額652万円のうち124万円しか返済できず、02年11月に自宅倉庫で焼身自殺した。 長男は00年4月、同社の女性販売員から「同級会の相談がしたい」と電話での呼び出しを受け、販売員に会った。しかし、同級会の相談はなく、支社内に連れて行かれ購入を迫られた。その後も強引な勧誘を受け続け、精神的に追い詰められていったという。 長男には軽度の学習障害(LD)があったといい、遺族らは「月収も10万円ほどしかなく、高額の契約を結ばせるのはおかしい」と主張している。同支社は「担当者がいないので分からない」と話している。 にせの懸賞当選や旅行説明会などで勧誘する「アポイントメント商法」は近年、増加傾向にある。仙台市消費生活センターには00年144件、01年166件、02年219件の苦情・相談電話が寄せられており、「(今回のような)多重契約などの不適正取引を防ぐため、条例改正を検討している」という。【高橋昌紀】(毎日新聞) |