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2003年05月08日(木) 00時00分

フグ禁止薬問題 議会で県議補償迫る朝日新聞・

  トラフグ養殖業者によるホルマリンの不正使用問題で、県は7日、県議会に対しこれまでの経緯を説明した。議員からは行政側の指導力不足に批判が相次ぎ、養殖業者への補償を求める意見まで出たが、県側は「業者側の自己責任」との立場を貫いた。

  説明会の冒頭、辻原俊博副知事が「指導が至らなかったことを反省している」と述べ、経緯や調査結果を担当部長らが説明した。

  これに対し、養殖業者を選挙区に抱える県北部選出の議員が「水産庁通達はホルマリンの使用を『極力避ける』とあいまいだった。科学的根拠もない中で業者だけけしからんと言っていいのか」と発言。久保紘遠水産部長は「今は『安全性が確認できないものは使わない』が食品行政の基本だ」と答弁した。

  別の議員からは、ホルマリン使用歴があるために出荷停止となっている166万匹について「40億円分であり、全部漁業者負担では大打撃だ」「廃棄させるなら県が補償すべきだ」といった意見が出た。

  久保部長は「トラフグ養殖適正化対策協議会で結論を出す」と述べたうえで、「シーズン前の現在の価値は11億円ほどだ。百貨店や量販店はこのフグを(将来ホルマリンが検出されなくても)扱わないと聞いているし、買いたたかれるだろう」と説明、現時点で廃棄処分にした方が賢明との考えを示唆した。補償については「通達後に漁業者側が使わないと決議し、県の聞き取りにも使っていないと答えていた」と述べ、補償は念頭にないとの姿勢を示した。

  その一方で辻原副知事は、今国会に上程されている改正薬事法案について「ホルマリンを買うことに罰則はなく、(罰則の適用には)これまで通り不正使用を証明しなければいけない」と述べ、法の不備を指摘した。

(5/8)

http://mytown.asahi.com/nagasaki/news02.asp?kiji=2610

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