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2003年05月03日(土) 15時05分

電力消費、夏場日中のピークに家庭消費は実は「谷底」朝日新聞

 全国の電力消費量は夏場の日中にピークを迎えるが、家庭での消費は反対に谷底になっていることが、財団法人・生協総合研究所の調査でわかった。ピークの理由の一つとして「家庭でエアコンをつけながら高校野球を見るため」といわれてきたが、実際は工場やオフィスなどの電力消費が要因とみられる。一連の不祥事で全原発が止まっている東京電力管内で心配される停電は、企業の節電対策がかぎとなりそうだ。

 同研究所は八つの生活協同組合の協力を得て、時間ごとの電力消費を記録する装置を各家庭のブレーカーに取り付けた。電力会社にはこのような記録システムがない。

 56世帯の昨年8〜12月までの記録を分析した。その結果、年間を通じて電力消費のピークは午後6〜10時だった。夕食や、その後の家族だんらんの時間帯だ。朝食時の午前7時ごろにもう一つのピークがあった。日中の消費は低く、この二つのピークに挟まれた谷底の位置にある。

 また、冬(12月)の方が夏(8月)よりも、ほとんどの時間帯で電力消費が多かった。

 調査に携わった日本生活協同組合連合会の清藤正さんは「いつ、どれだけ電気を使っているのかを知らないと、節電のしようがない。家庭でもできるところから節電すべきだ」と話す。

 電気事業連合会の94年以降のデータによると、日本全体の電力消費のピークは夏場の午後3時ごろ。東電で過去最大を記録した01年7月24日をみると、午前11時〜午後5時ごろがピーク。工場の操業や、オフィスビルでの空調・照明の利用時間帯にほぼ一致する。

 年間の電力消費量に占める割合は、一般家庭が3割、工場・オフィス・店舗をもつ大口需要家が7割という。東電広報部は「今夏のピークに向け、企業を個別に訪れ、節電への協力をお願いしている」という。(05/03 11:46)

http://www.asahi.com/national/update/0503/012.html

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