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2003年05月01日(木) 21時16分
白装束集団:「パナウェーブ研究所」とは 実態は闇の中 (毎日新聞)「パナウェーブ研究所」は、宗教団体としての届け出のない任意団体。独自の理論「スカラー電磁波」による人体などへの影響を調査する団体というが、実像は闇の中だ。 ■組織 警察庁や新興宗教の研究家によると、ある新興宗教団体が分裂を繰り返し、77年ごろ、女性教祖(69)が宗教団体「千乃正法(ちのしょうほう)」を設立。同研究所はその任意団体にあたる。警察庁が把握している信者数は約1200人。教祖は「霊界と交信できる」といい、その内容を機関紙に掲載して出版したり、教義の書かれた書籍を信者に販売して活動資金に充てているという。 同研究所を名乗るホームページでは、研究所は「スカラー電磁波」と呼ばれる電磁波による人体や自然環境への影響を調査・研究する団体と説明している。この電磁波については「旧ソ連時代にマインドコントロール方法の研究に端を発した」「一般には知られることのない犯罪に使われてきた」と述べている。白装束は、電磁波から守るための服という。 今回のような集団での移動が始まったのは94年4月ごろ。一行は一昨年以降、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、滋賀県、岐阜県、福井県へと移動している。 ■教義 千乃正法が昨年4月に出した浄財を求める文書によると、教祖は末期がんに侵されており、教祖の「警鐘」に従わないと日本発の天変地異が今夏にも起きるとしている。「千乃様(教祖)の死をもたらすような事になれば——全人類を一挙に滅しましょう」との言葉も紹介されている。 「未知の惑星の影響で、今年5月15日に地球軸に異常が生じ、大災害が発生する」とも主張している。 東北学院大学の浅見定雄名誉教授(宗教学)は「宗教を勉強しているとは思いにくい。現時点で社会と敵対する集団ではないが、その要素を持つ団体とも言える」と分析する。 【磯崎由美、月足寛樹】 [毎日新聞5月1日] ( 2003-05-01-21:16 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030502k0000m040116003c.html |