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2003年04月28日(月) 00時00分
「ブランド茶」も実は「ブレンド茶」だった!茶業界、自主基準づくりに乗り出す(ZAKZAK)収穫作業が進む茶畑 もうすぐ八十八夜。新茶が店頭に並ぶ季節だが、茶業界は産地銘柄の表示基準をめぐり、大きな転機を迎えている。 緑茶には「宇治茶」「八女茶」などいくつかのブランド化した産地銘柄がある。だが有名産地では販売量より生産量が少なく、ほかの産地の原料もブレンドし、仕上げて「○○茶」とすることが多いのが現状だ。 味や色、香り、形など茶の特徴をすべて兼ね備えた茶はなく、ブレンドして「味を作る」のが茶商の技。価格を調整し、まとまった量を確保するためにもブレンドは必要だという。 日本農林規格(JAS)法は、「○○産」といった産地表示については規制しているが、産地銘柄自体は規制対象外だ。だが、食品の偽装が相次ぎ消費者の目が厳しくなる中、茶業界は自主基準づくりに乗り出した。 日本茶業中央会は昨年12月、「地元の茶を50%以上含み、そこで仕上げれば土地の名で○○茶とできる」との試案を発表。業界内では「半分で消費者に理解されるのか」「仕上げで味が決まるから仕上げ地の名でよい」など議論が百出した。 議論の傍らで、産地銘柄をやめて別の商品名を付けたり、ブレンドの事実を表示するなど独自の動きも出ている。 民間の調査機関「OFFICE W」(静岡市)の消費者調査では「○○茶といえば100パーセントだと思ってしまう」「ブレンドなら産地や味、香りの特徴も表示して」との声も。消費者が正確で具体的な情報を求めていることが分かった。 基準の策定を機に、これまで業界内の話だったブレンドの事実が公になった。表示をどう改め、消費者にアピールしていくのか−中央会は来春までに基準の成案をつくるために消費者からも意見を聞く方針という。 ZAKZAK 2003/04/28 |