トラフグ：養殖業者の半数以上がホルマリン使用　長崎県調査（毎日新聞）

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2003年04月22日(火) 23時00分

　全国一の養殖フグ生産を誇る長崎県のトラフグ養殖１５１業者のうち半数以上の９５業者が、水産庁が使用禁止を通達している劇物のホルマリンを寄生虫駆除のために使っていた。２２日、県が調査結果を発表した。

　県食品安全推進室などによると、県内では４月２１日現在、トラフグ３５９万匹を養殖。このうち１６６万匹にホルマリンが使われていた。今のところ、トラフグからホルマリンは検出されていないが、県は業者にホルマリンを使用したフグの出荷停止を求めている。

　トラフグのえらには寄生虫がつきやすく、駆除には薄めたホルマリンに浸すのが効果的とされる。しかしホルマリンは、養殖真珠の母貝のアコヤ貝が大量死するなどの影響が指摘されている。水産庁は８１年以降、使用禁止を繰り返し通達。厚労省も今国会に使用禁止を含む薬事法改正を提案している。　【富田洋一】

［毎日新聞４月２２日］ ( 2003-04-22-23:00 )