悪のニュース記事悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。 また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。 |
2003年04月17日(木) 22時37分
東大病院の医師、患者の同意得ず薬効の臨床研究(朝日新聞)東京大学医学部付属病院(東京都文京区)は17日、麻酔科の男性医師(42)が昨年1〜8月に、患者15人に対し同意を得ずに薬の効果を試す臨床研究をしたと発表した。永井良三院長は「学内の倫理委員会の承認を得るべきだった。患者の自己決定権を奪った」と謝罪した。医師は3月末で同病院を辞めている。病院は近く上司を処分する。 同病院によると、この薬は、術後に血圧が下がった時などに使う「ウリナスタチン」。男性医師は腹部大動脈瘤(りゅう)手術を受けて入院していた患者を無作為に投与群と非投与群に分け、効果を試していた。 医学部の規定では、臨床研究をする際は倫理委員会に研究計画書を出し、承認を得なければならない。医師は「時間がかかるため、承認を得なかった」という。 投与を受けた都内の70歳代の女性が9月初旬、手術から4日目に血圧低下でショック死したことがきっかけで発覚。学内に調査委員会ができ、病理解剖や医師への聴取をしていた。同病院は「死因と研究の因果関係はない」としている。(04/17 21:03) |