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2003年04月12日(土) 21時35分
車内に男女３人の遺体と七輪、集団自殺か 千葉・市原（朝日新聞）１２日午後２時３０分ごろ、千葉県市原市大久保の山林に止まっていた乗用車の中で、若い男女３人がぐったりしているのを通りがかった会社員の男性（７２）が見つけた。市原署の調べによると、男性２人と女性１人で、すでに死亡していた。外傷はなく、車内にあった七輪で練炭が燃やされていたという。死因は一酸化炭素中毒と見られ、同署は集団自殺の可能性が高いとみて、身元を確認している。 調べによると、運転席には黒いジャンパーとジーパン姿の男性が、後部座席には黒いシャツとズボン姿のもう１人の男性と、茶髪でチェック柄にジーパン姿の女性が死んでいたという。３人とも２０代とみられる。 七輪は助手席の足元にあり、同署員が駆けつけた時にはまだ燃えていた。車内には「３人以外の人には関係ない」などと走り書きをした遺書とみられる紙や睡眠薬の箱が残されていたという。車は灰色で千葉ナンバーだった。 現場は、小湊鉄道養老渓谷駅の西約３キロの山林内にある未舗装の道路で、人通りはほとんどないという。 練炭などを使って若者が集団で自殺を図ったとみられる事件は、最近２カ月余の間に、埼玉、三重、山梨、徳島の各県で相次いでおり、山梨県以外の９人が死亡している。いずれもインターネットの自殺系サイトで知り合い、室内や車内で練炭などを燃やして一酸化炭素中毒で死亡したとされる。 同署は、今回も連鎖的な集団自殺の可能性があるとみて調べている。 (04/12 21:29) |