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2003年04月11日(金) 21時54分
＜医療ミス＞病院側に７６００万円賠償命令 前橋地裁（毎日新聞）群馬県桐生市の医療法人高木会・高木病院で００年に入院後、症状が悪化し死亡した男性（当時２５歳）の両親が「息子が死んだのは医師の過失が原因」と高木会と担当医を相手取り、約８２００万円の損害賠償を求めた訴訟で、前橋地裁（東條宏裁判長）は１１日、「医師の判断に誤りがあった」と病院側に約７６００万円の支払いを命じた。判決によると、男性は００年３月、重度の糖尿病で同病院に入院。担当医はインスリンの点滴を指示したが、その後、こん睡状態となった男性が点滴を外してしまった。だが、医師は点滴が外れた事実を知りながら約１５時間、診察せず、再点滴を行うなどの適切な措置を取らずに放置した。点滴されたインスリンは必要量の半分以下だったため、男性は症状が悪化し、移転した別の病院で５日後に死亡した。 高木会は０１年に解散し、高木病院は別の法人に運営が引き継がれている。病院側の弁護士は「主張が通らなかったのは残念。今後の対応を検討したい」などと述べた。 【杉本修作】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030412-00000096-mai-soci |