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2003年04月04日(金) 03時01分
イオン、プリマハムを刑事告発 食品衛生法違反で(朝日新聞)スーパーのジャスコなどを運営するイオンは、取引先のプリマハムなどにアレルギー物質の表示義務を定めた食品衛生法の違反があったとして、警視庁に刑事告発した。イオンは罰金を科すことなどを求めている。損害賠償ではなく、取引先を刑事告発することは業界では異例。イオンは「業界全体の再発防止につなげたい」(広報担当)と説明している。 イオンの説明によると、自社ブランド商品の「トップバリュ アスパラ ベーコン巻」の製造をプリマに委託していたが、01年6月から仕様書にはない卵白の成分が使われた。アレルギー物質の表示が義務付けられた02年4月からは表示義務を怠り、食品衛生法違反につながったという。イオン側の自主検査で、仕様書とは異なるベーコンが使われたことが判明。プリマは今年2月に謝罪の意向を発表した。 食品業界では牛肉の偽装事件や無認可添加物を使って香料を製造・販売した協和香料化学事件などが相次ぎ、消費者の目は厳しさを増している。 一方、これまで民間企業の間で問題が生じたような場合には、金銭的な損害だけを埋め合わせたうえで、それ以上の責任を問わないことが多かった。自らも捜査対象になりかねない告発に踏み切ることで、イオンは、消費者に対する責任をはっきりさせたい考えだ。 関係者によると、一連のプリマの対応にイオンは不信感も持っていたといい、具体的な健康被害の報告はないものの、業界では異例の措置に出ることを決めた。これについてプリマハムは「告発の内容が分からないので、コメントできない」としている。 (04/04 03:00) |