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2003年04月04日(金) 17時44分
DJ-バイコール訴訟、ミシシッピでもバイエルに賠償責任なしの評決(ダウ・ジョーンズ)ミシシッピ州ジャクソン(ダウ・ジョーンズ)独化学・医薬品大手バイエル(NYSE:BAY)の高脂血症治療薬「バイコール」(一般名セリバスタチン)を服用して筋肉痛が起きたとして、ミシシッピ州在住の女性がバイエルを相手取って起こしていた訴訟で、同州の郡裁判所の陪審は3日、バイエルに賠償責任はないとの評決を下した。訴えを起こしていたバージー・ハーディーさんは、5万ドルの賠償金を求めていた。 バイエルは、バイコールと横紋筋融解症(筋肉細胞が破壊される致命的な副作用)との関連性については認めている。2001年8月にバイエルが自主回収するまで、バイコールの副作用が原因とみられる死亡は、世界で少なくとも52件報告された。 ハーディーさんの訴訟は、バイエルに対するものではミシシッピ州では初めて、全米では2番目に起こされたもの。 バイコールとその副作用による死についての関連を示す調査を無視したとして、バイエルが総額5億6000万ドルの賠償金を求められていた、テキサス州コーポスクリスティの裁判でも、郡裁判所の陪審が先月、バイエルに賠償責任はないとの評決を下した。 全米ではバイエルに対して約8000件の訴訟が起されており、バイエルは約450件の訴訟について、これまでに約1億2500万ドルの和解金を支払った。 バイエルは、ハーディーさんの医療記録には、バイコール服用によって筋肉痛が起きたことを示すものは何もない、と主張していた。 [DOW JONES 2003-4-4](ダウ・ジョーンズ) |