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2003年04月03日(木) 10時30分
香港・広東へ渡航自粛 WHO、新型肺炎猛威で勧告(産経新聞)治療法が見つかっていない重症急性呼吸器症候群(SARS)について、世界保健機関(WHO)は二日、多数の患者が報告され、流行の中心となっている中国・広東省と香港への渡航を延期するよう勧告した。国連機関が感染症対策として、これだけ広い地域を対象に渡航延期を求めるのは極めて異例で、期限は設定されていない。 SARSが今年二月に問題化して以来、感染は広がる一方で、封じ込めができていないことから、WHOは今回の渡航延期勧告を決めた。 一方、日本政府も同日、厚生労働省が関係省庁と調整会議を開き、対応を話し合った。三日にも両地域への渡航延期勧告を、正式に出す見通し。 SARSはこれまでに、アジアを中心に二千人以上が感染し、七十人以上が死亡した。このうち香港は感染者が六百八十五人(うち十六人死亡)、中国は千百九十人(同四十六人)。 広東省と香港は中国南部の経済の中心地。日本をはじめ、世界各国の企業が進出している。観光、ビジネス客の激減など、経済的、社会的にも大きな影響があるとして、WHOは慎重に検討を進めてきた。 国際航空運送協会(IATA)やWHOの地域事務所と事前協議などの手続きを踏んだ上で、香港と広東の両当局に対しては一日、勧告を事前通告した。
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