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2003年04月03日(木) 16時06分
ヨネックスに立ち入り検査 独禁法違反容疑で公取委(朝日新聞)バドミントンラケットの製造・販売で世界トップシェアのスポーツ用品メーカー「ヨネックス」(東京都文京区)が、自社製以外のバドミントン用品を小売店に置かないよう働きかけて不当に競争を制限した疑いが強まり、公正取引委員会は3日までに、同社の本社と支店など計6カ所を独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査した。 立ち入り検査を受けたのは、ヨネックス本社と東京工場(埼玉県八潮市)のほか、大阪、名古屋の2支店と、福岡、仙台の各営業所の6カ所。 関係者によると、ヨネックスは、バドミントンのラケットやシャトル(羽根)などバドミントン関連製品の販売に際し、小売店に対して他社製品を店に置かないように働きかけ、不当に同業他社の新規参入を排除して公正な競争を妨げた疑いが持たれている。 ヨネックスは、バドミントンラケット分野での世界トップ企業。世界のバドミントンラケット生産量の6割以上、選手用については8割を同社製品が占める圧倒的なシェアがある。日本国内では、年間に約25万本を製造・販売している。 関係者によると、同社はこうしたバドミントンラケット市場での独占的な立場を使って小売店に働きかけ、従おうとしない店に対しては、ヨネックス製品の出荷停止を含めたペナルティーを設けることにより従わせていた疑いもあるとみられている。 ヨネックスは、1946年に新潟県で創業。バドミントンとテニス、ゴルフ用品の三つを柱にしたスポーツ用品メーカーで、売上高は、02年3月期で約270億円。アメリカ、ドイツ、イギリス、台湾にも現地法人があり、代理店は50カ国以上に及ぶという。95年からはスノーボード事業にも参入している。 ヨネックスは「立ち入り検査を受けたのは事実だが、まだ詳しいことがわからずコメントできない。検査には協力していく」としている。 (04/03 16:06) |