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2003年03月29日(土) 19時24分
中条町の医療過誤 医師らに1900万円支払い命令判決−−地裁 /新潟(毎日新聞)中条町西本町の中条病院(現・中条中央病院)で95年10月、必要のない股(こ)関節の手術を実施されて障害が残ったとして、白根市内に住む60歳代の主婦が、病院の開設者と執刀した医師を相手取り、慰謝料など計2750万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、新潟地裁であった。片野悟好裁判長は「医師には本来実施すべきでない手術を行った過失がある」と原告側の主張をほぼ認め、2人に連帯して約1900万円を支払うよう命じた。訴状によると、主婦は95年10月、中条病院で左足の股関節を人工関節に置き換える手術を受けた。しかし、手術前に筋力検査など、十分な検査が行われなかった。主婦は96年2月に退院したが、左足の筋力が回復せず、日常生活につえが必要になった。そのため、当時していた理容師の仕事も辞めざるを得なかった。 原告側は、もともと筋力が弱かったことなどから、「事前の検査があれば手術は不適切だと分かったはずだ」と医師の注意義務違反を主張。また、「医師は働けなくなる可能性があることを指摘しておらず、説明義務を怠った」と訴えていた。 判決で片野裁判長は「医師は十分な検査や説明を実施しなかったため、手術についての判断を誤った」と医師の注意義務違反を認めた。【作田総輝】(毎日新聞) |