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2003年03月23日(日) 03時04分

中学校指導要録に医師診断なしで「心身症」記入…愛媛読売新聞

 愛媛県内の公立中学校が、女子生徒の学習状況などを記録した生徒指導要録に、長期欠席の理由を医師の診断なしに「心身症」と記入していたことがわかった。この中学校を所管する教育委員会の22日までの調査で、他に数校が同様に記入したり「神経症」と記入していたことも判明し、同教委は該当校に記入を訂正させた。

 心身症は精神的なストレスや悩みが体の症状として表れる病気。

 同教委などによると、女子生徒は、2年生だった一昨年6月にこの公立中学に転校したが、9月から約半年間ほとんど欠席。3年生だった昨年12月に、県外の中学に転校した。

 女子生徒は高校受験を控えた今年1月、担任教諭から、愛媛の中学の指導要録で2年の欠席日数の横に心身症と記入されていると初めて知らされた。保護者の抗議で、学校側は原簿から記入を削除し、転校先の中学の写しからも削除された。

 受験先の高校に提出した写しは削除が間に合わなかったが合格した。

 愛媛の中学の校長は、「長期欠席は、理由を明確にしないと逆に進学などで不利益になると判断した。配慮が足りなかった」と話しているという。

 同教委は、具体的な学校数や人数は明かしていないが、「心身症」の記入は対人関係など外的理由から欠席したと判断した場合、「神経症」は本人自身の悩みで心の状態が不安定になったと見られる場合に記入した。どの学校も「高校受験で不利にならず、入学後、生徒に応じた配慮を高校側に求める意味を込めた」と説明しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030323i401.htm

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