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2003年03月18日(火) 19時39分

今月倒産の貴金属販売店、名義借りローン契約 債務総額9億円−−上越 /新潟毎日新聞

 ◇被害263件
 今月8日に倒産した上越市の貴金属販売店から頼まれて名義を貸していた主婦らが17日、被害者の会を結成して同市内のホテルで集会を開いた。同会によると、被害は263件、債務総額は約9億円に上る。【牧野哲士】
 ◇主婦ら「被害者の会」結成
 同会によると、同店は「高齢のため、ローンが組めない人のために名義だけを貸してほしい」「絶対に迷惑はかけない」などと言葉巧みに主婦らに持ちかけ、無償で主婦らの名義を借りて信販会社とローン契約を結んだという。
 返済は同店がしていたが、資金繰りが悪化して多額の債務を残したまま同店が倒産した。このため、主婦らに信販会社への支払い義務が残った。同店の社長は11日に新潟市内のホテルで自殺した。
 被害にあったのは上越市などに住む主婦で、この日は約150人が集会に参加した。出席した元従業員は「やってはいけないと思っていたが、社長の指示で20〜30人の名義を借りた」などと名義貸しの実態を告白した。
 出席した上越市の女性会社員(55)は「社長を信頼しきって通帳と印鑑を預けていた。月々の返済が数十万円に及び、とても返せる額ではない。まだ家族に被害にあったことを言えていない」などと困惑しきった顔で話していた。
 集会に招かれた筒井具子弁護士は、同店の資産などの実態の解明や、被害者のローン会社への対応が必要などと今後の方針を示した。
 また被害者の会は同店が資金集めが目的の詐欺の疑いもあるとして刑事告訴を検討している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030318-00000001-mai-l15

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