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2003年03月15日(土) 02時29分
東郷温泉レジオネラ 全患者らと和解成立 賠償総額４８００万円（西日本新聞）【鹿児島】 東郷町が全額出資する同町の温泉施設「東郷温泉ゆったり館」で昨年八月、国の基準を大幅に上回るレジオネラ菌が検出され、利用者から死者一人を含む九人のレジオネラ症患者が発生した問題で、患者だった鹿児島市の男性と町との間で町が損害賠償金約百四十九万円を支払うことで和解が成立。町議会は十四日、和解に関する議案を可決した。これで東郷町は、患者九人と同症の疑いで医療機関で検査などを受けた二百四十九人との和解交渉をすべて終了した。損害賠償額は合計で約四千八百万円になった。 森薗正堂町長は「遺族や患者の皆さんのご理解をいただいて、和解交渉を終えることができました。ご迷惑をお掛けしました」と語った。 ゆったり館の温泉部門は昨年八月十日オープンしたが、直後のレジオネラ問題で同二十六日から自主休業。専門家らによる原因究明対策委員会の「安全宣言」を受けて、昨年十一月三十日に営業を再開した。 同館によると、現在は平日は四百人前後、土・日曜日と休日は八百人前後が利用。売り上げ目標を達成し、順調に営業しているという。（西日本新聞） |