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2003年03月13日(木) 00時00分
「アイフルから債権買った」架空譲渡話で返済要求 東北など(河北新報)大手消費者金融のアイフル(京都市)の利用者が「アイフルから債権を買い取った」などと架空の債権譲渡を通知され、不当に金銭を要求されるケースが2月中旬以降、東北など全国で多発していることが13日分かった。これまで分かっただけで100件近くに上り、100万円をだまし取られた人もいるという。通知を受けた人の大半はヤミ金融にも借金申し込みをしており、個人情報を悪用した広域的な詐欺事件の疑いが強い。アイフルは「債権譲渡の事実は一切ない」として被害の拡大防止に努め、法的措置を検討している。アイフル広報部によると、同社の利用者に「日本債権調査協会」などと債権回収業者を名乗る業者から「債権を買い取ったので当社に返済してくれ」などの通知が電話や電報で届き、振り込みを要求された。 先月中旬以降、アイフルの営業所などに問い合わせが相次ぎ、これまで同社が把握しているだけで全国で100件近くに上る。北海道から沖縄まで広範囲に及び、東北では宮城、福島、山形で数件ずつ確認されている。業者の中には信販会社を名乗るケースもあった。 債権譲渡を信用して100万円を振り込み、だまし取られた被害例があるほか、借入額に見合わない500万円を請求されたため、拒否した例もある。通知は携帯電話からが最も多く、都内の局番からも多い。一部業者の電話は既に通じないという。 アイフルで集約した結果、請求された人の大半はアイフルを利用した後に、金に困ってヤミ金融にも借金を申し込み、その直後に通知が来たという共通点があることが分かった。ヤミ金融に申し込んだ際に、住所、連絡先などのほか、他社の借入残高なども聞かれたため、こうした個人情報が悪用された可能性があるとみられる。 アイフル広報部は「業者から通知が来た場合、借入先に連絡すれば、債権譲渡の有無が分かる。業者の連絡先などを記録してほしい」と呼び掛け、近く全国の店舗などに注意を促す文書を掲示する。 |