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2003年03月12日(水) 06時04分
日ハム子会社の元愛媛営業部長逮捕へ 偽装牛肉事件(朝日新聞)日本ハムグループの偽装牛肉事件で、愛媛県警は子会社・旧日本フードの伊賀上善信・元愛媛営業部長(40)=懲戒解雇=を詐欺容疑で12日に逮捕する方針を固めた。この事件では姫路、徳島の両営業部でも偽装行為があり、兵庫、徳島の両県警が捜査中。3営業部の中で愛媛営業部は偽装量が突出しており、愛媛県警は不正の全容解明には伊賀上元部長の身柄拘束が必要と判断したとみられる。 調べでは、伊賀上元営業部長は01年10月、国が牛海綿状脳症(BSE)対策で打ちだした国産牛肉買い上げ制度を悪用。3.5トンの輸入牛肉を混ぜた牛肉計約9.6トンを買ってもらい、業界団体の日本ハム・ソーセージ工業協同組合から約670万円を詐取した疑いがある。 これとは別に姫路営業部では輸入牛肉520キロを、徳島営業部では260キロを国産牛肉と偽り、両営業部は計約330万円をだまし取ったとされる。農水省は伊賀上元部長とともに、田中俊二・元姫路営業部長と森井清二・元徳島営業部長=ともに懲戒解雇=も詐欺容疑で告発した。 連携して捜査を進めた3県警に対し、3人はいずれも「独断で部下に偽装を指示した」などと供述し、日本フード本社や日本ハム本体の関与を否定した。兵庫県警は大阪市の日本ハム本社や東京支社などを捜索。東平八郎元副社長、庄司元昭元専務ら当時の食肉部門のトップからも聴取し、偽装は元部長らの独断だったと判断した。 さらに兵庫、徳島県警は(1)被害が弁済された(2)解雇されて社会的責任を取った——などの事情も考慮し、田中、森井の両元部長については書類送検にとどめ、任意での捜査を進める見通しだ。 ◇ <日本ハムグループの偽装牛肉事件> 農水省が昨年9月、日本ハムの子会社である日本フードの元営業部長3人を詐欺容疑で兵庫、愛媛、徳島の各県警に告発。牛肉を焼却して隠蔽(いんぺい)工作を図るなど、「悪質」と批判され、スーパー、百貨店などの店頭から同社商品が一時撤去された。創業者の大社義規会長が引責辞任し、日本ハム球団のオーナー職からも退いた。 (03/12 06:03) |