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2003年03月12日(水) 13時19分
管制ダウン、既存プログラムにミス NECが報告せず(朝日新聞)航空管制の飛行計画情報処理システム(FDP)が故障し、今月1日の航空便が混乱した問題で、国土交通省は12日、FDP内の既存のプログラムにミスがあったことや、事前のチェックが不十分だったことが原因とする調査結果を公表した。FDPの開発を委託されていたNEC(本社・東京)はプログラムのミスを事前に把握していたが、同省に報告していなかったという。 同省によると、FDPは1日未明、防衛庁と飛行計画情報を共有するためのプログラムを更新。この際、コンピューター内の一つの作業区画でデータの配置が変わり、午前7時に統計プログラムが作動した途端にシステムがダウンした。既存の「共通データ処理プログラム」で、データの読み取り機能の一部が欠けていたのが原因という。 NECは今年1月末、社内の検証で共通データ処理プログラムのミスに気づいたが、「これまで問題なく運用されており、致命的な問題を引き起こすという意識がなかった」として、同省に報告や改修の申し出をしていなかった。11日にNECから連絡を受けた同省は厳重に抗議。NECは12日、「当社の作成したプログラムのミスで、多くの航空利用者や航空会社などに多大なご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」などとするコメントを出した。 一方、今回のプログラム変更で同省は、2月にFDPの予備システムで事前チェックしていたが、「24時間稼働してチェックしていればプログラムのミスに事前に気づいたはず。不十分だった」としている。今回のシステム故障を受け、同省は17日に専門家による技術委員会を開き、再発防止策を検討する。(03/12 13:17) |